麻布十番にひっそりと佇む、会員制鮨『鮨 りかく』へ初訪問。
こちらはカード認証で入店する完全会員制で、
クラウドファンディングを通じて定期的に新規会員を募集しているそう。
紹介がなくても参加できる仕組みがあり、
特別感がありつつも門戸の広さを感じる点も魅力的です。
店内は木の温もりが漂う静謐な空間。
職人の所作一つひとつが美しく、握りが出るたびに空気が変わるような張り詰めた静けさ。
おまかせコース（35,000円）をいただきました。
クエと松茸のお椀
最初の「クエと松茸のお椀」から始まり、
河豚あん肝和え煮凝り
鰤の塩焼き
菊といくらの茶碗蒸し
のどぐろや白鳥賊（しらとりいか）、中トロ、雲丹まで、
旬の食材が最も輝く瞬間で提供される構成。
シャリの温度、切りつけ、握りの力加減──すべてが計算され尽くされており、
一貫ごとに美しい余韻が残ります。
お酒はいただかずジュースでゆっくりと。
それでも十分に食材の香りや旨みを感じられ、
最後まで穏やかな満足感に包まれました。
静寂の中に温かさがある、まさに“東京・麻布の真髄”を感じる鮨店。
季節が変わるたびに再訪したくなる一軒です。
鮨 りかく
東京都港区東麻布2-33-4 1F
☎️ 050-5590-6739
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13289700/
コース：おまかせ 35,000円（税込）
