梅田駅・大阪駅から近い北新地エリアは、味・雰囲気・コスパと三拍子揃ったお店がたくさんあります。昔は高価なディナーというイメージでしたが、
最近はカジュアルなランチやコスパ重視のお店も増えています。
クオリティーの食材でコストパフォーマンスがいい『割烹 たか美』を訪れました。
本格割烹、と聞けば「敷居が高そう」と身構えてしまう人もいるのではないでしょうか。
そういった初心者にもおすすめなのが『割烹 たか美』です。
例えば和食になじみの薄い客には、まぐろ、鮑など華やかな食材を使ったメニューに。
そして常連客には、肉じゃがや出汁巻き玉子といった家庭料理を提案するなど、コース構成を客ごとにカスタマイズしてくれる。
そんな『割烹 たか美』の、セオリーにとらわれない日本料理をいただいてきました。
6席のカウンターでは、手際よく料理する店主高見慎平さんの姿を望め、ゆったりくつろげるようにと、イスは洋風チェアをセレクト
割烹といえば、白木のカウンターに和の設えが定番。
しかしながら『割烹 たか美』は、和モダンビストロを思わせる、しゃれた店構えです。
そんな空間で供されるのは、包丁の入れ方や、味のふくませ方が際立つ伝統的な日本料理。
店主高見慎平さんさんは、寿司店で10年間以上修業の後、和食居酒屋や割烹「和zen」で日本料理の経験を積み。北新地船大工通りに「割烹たか美」をまかされていらっしゃいます。
名店譲りの名物があると思いきや「うちは決まったスペシャリテがないんです。食材の声を聴き素材の味を最大限引き出すことにこだわっています。魚一匹一匹個体差があるので、向き合ってしっかり顔を見て会話しています。」とお話しされていらっしゃいました。
お客様にお出しした料理に対して「初めて」と言われるのが嬉しい一言だそうです。
この味は初めて、と仰ってお客様が笑顔でお帰りになる姿を見るのが最高のご褒美だそうで、それが“この店らしさ”であり、根底には「老若男女問わず気軽に来てほしい」との想いがあるそうです。
和食に精通した客を満足させながらも、割烹初心者には分かりやすく。そんな懐の深さが、この店が支持される所以だと思います。
9000円のコースをいただきました。
目と舌で楽しめる季節の食材を、小気味のいい割烹スタイルで
この日は、沖縄雪塩でいただく炭火焼きした黒毛和牛、金目鯛と筍のわかめあんかけ、赤貝とうるいの酢味噌和え、と日本酒が何本も進みそうなラインナップ。
焼き物は「白甘鯛」。高級魚で半透明な白身で柔らかく、淡白ながら、ほのかな甘味と旨味がああり、他にはない上品な味わいをしています。
また、旬の食材を使った土鍋ごはんも評判で、「白魚と三つ葉の土鍋ごはん」は、ご飯がつやつやでやさしいお出汁の味でほっこりしますよ。
魚介、野菜、お肉、いずれも厳選素材を使用している割烹 たか美では、店主自ら毎朝市場で厳選された魚を目利きし、味・鮮度共に申し分ないものを仕入れていらっしゃいます。刺身、炙り・照り焼など素材そのものの味を存分に活かした調理法でご提供され、野菜は、若松の海辺のミネラル豊富な野菜を直接農家から取り寄せ。新鮮な甘味が楽しめます。お肉は、厳選された九州産の和牛、金星豚(佐賀産)、日向鶏(宮崎産)などを使用されているそうです。リピートで訪れたいですね。