どんなDVDを見たらいいか分からない、 そんなあなたにおすすめ!! 今まで見てきた中から、おすすめを厳選し、定期的に東京スポーツ誌に掲載しています。 7/27発売の誌面に紹介している 映画は「夜空に星のあるように 」1967年のイギリス作品が武蔵野館でリバイバル上映された人気作品です。格差や貧困、人種差別といった社会問題を多くとりあげ、労働者階級や移民たちに寄り添う映画を撮り続けるイギリスの巨匠ケン・ローチ監督が、1967年に発表した劇場映画デビュー作で、ロンドンの労働者階級に生まれた18歳のジョイは、泥棒稼業で生計を立てている青年・トムと成り行きで結婚し妊娠。ところが、トムは赤ん坊に無関心ですぐ彼女に手をあげる始末。トラブル続きのある日、トムが逮捕され、ジョイは叔母の家に厄介に。そこに夫の仲間だったデイヴが訪ねてくる。やがて彼女は優しいデイヴに惹かれ一緒に幸せな日々を送るが、彼もまた逮捕されてしまう。獄中のデイヴに手紙を書き続けながらジョイは、幼い息子ともに懸命に生きていくが…。
理想と現実の狭間を生きるジョイに不憫さを感じ、どうにもならない状況に言葉にできない怒りを感じました。
インタビュー形式のラスト、ジョイの言葉に健気さも覚え、全くの素人を起用したり、大衆の顔を映すことによって、映画作品でありながらドキュメンタリーのようで、観客によりリアルを感じさせ、ケン・ローチ節がはっきりとそこに感じた作品でした。是非チェックしてみてくださいね。