多様化する世帯の形態、共働き世帯の増加や、おうちごはんの機会も増えた昨今、食事づくりをサポートする調理家電への関心が高まっています。炊飯器や水筒でおなじみの象印が、同社としては初となるオーブンレンジ「EVERINO(エヴリノ)」と調理家電「デイリーコンパクトプレート」が発表されました。これまで象印にはオーブンレンジの現行機種がなく、新カテゴリへの参入となります。

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オーブンレンジは家電製品のなかでも特に激戦区。各メーカーが最新機能を惜しみなくつぎ込んでいます。象印は後発の強みを活かし、必要な機能のみを搭載することで、使いやすさや美味しさ、デザインなどで勝負されています。

温度管理のノウハウに自信アリ
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カラバリはスレートブラックとホワイトの2色。庫内容量は26Lと、中型機と大型機のあいだくらいのサイズ感です。電子レンジの出力は1000W、600W、500W、300W、150Wと切替可能。オーブン機能は100〜250度、発酵温度は30、35、40、45度の設定が可能。ヒーターは上下に設置され、上部が管ヒーター×2本、下部がシーズヒーターです。

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電子レンジ&オーブン&グリルの3機能を備えたオーブンレンジで、ノンフライ調理ができるようないわゆる高価格帯のオーブンレンジなどとは異なります。特徴的な点は、象印が培ってきた温度管理のノウハウを活かした独自の加熱方法にあります。

食材を浮かせて温める「うきレジ」
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その手法のひとつが、全方位から食材をあたためる「うきレジ」。食材を入れる耐熱ボウルが底面から浮いています。
電子レンジは温めにムラが出ることがあります。「料理を温めたら下は熱いけど上は冷たい」な状況、皆さんも経験あるでしょう。その理由は、庫内底面にマイクロ波が集中してしまい、均一に熱が行き渡らないからだそうです。
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実際に卵白の加熱で検証した結果がこちら。右のうきレジ調理の方は、均一に熱が入っているのがわかります。浮かすことで温度ムラを10度も低減できたそうです。

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うきレジでは、セラミックプレートの底面にボウルをセットします。ボウルは底面から約1cm浮き、そのおかげで温度ムラが防げるわけです。すごい発想です。

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実際に、うきレジで調理したかぼちゃの煮つけを試食しました。皮の方も柔らかくホロっとしていて、マジで美味しかったです。普通にお鍋で作ると煮込みすぎて辛くなったり煮崩れたりすることもありますが、電子レンジなら調味料の分量と加熱時間さえ覚えてれば毎回同じ味を作れますね。

レンジ加熱からのグリル加熱「レジグリ」
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うきレジに次ぐもう一つの独自機能が「レジグリ」。これはレンジ加熱とグリル加熱とをリレー形式でつなぐ調理方法で。電子レンジで食材の中を素早く加熱して、そのままグリルで表面をカリっとさせる、ことができます。
ダイヤルの右に見える「サクレジ」は、コロッケや天ぷらなどのフライものの温めに特化したボタン。レジグリの温め方を応用していて、食材の中を加熱したのち衣のサクサク感を復活させてくれます。
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ボタン周りのデザインはすごくシンプル。液晶の表示も見やすく、ダイヤル操作も直感的でした。また、電子レンジとオーブンでは使っていいお皿の種類が異なりますが(電子レンジは金属NG、オーブンはプラスチックNGなど)、それも表示してくれるのがありがたいですね。
レジグリやグリル調理は、焼き魚にも対応。裏返し不要でふっくらと焼き上げられます。え、魚料理は調理後のニオイが心配? もちろんありますよ、脱臭機能。麻婆豆腐やラタトゥイユ、トーストに肉じゃがなどなど、ジャンルを気にせず作れますね。

象印らしく、日常使いしやすい機能にまとまっていると感じました。ハレの日感がある料理よりも家庭料理の作りやすさに比重を置いてますし、今までオーブンレンジで料理を作らなかった人でもこれなら簡単に作れそうな予感がしますね。

象印、毎日活躍する調理家電「デイリーコンパクトプレート EX-AJ30」
象印マホービンは、調理家電「デイリーコンパクトプレート EX-AJ30」を発表。9月1日より発売されます。
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ホームパーティーなどの特別な日だけではなく、「毎日の料理がもっと楽しみになる。」というコンセプトのもと設計されたのが特徴で。現代のライフスタイルに合わせ、キッチンや食卓などで出しっぱなしでも気にならないようなインテリアになじむデザインと、置き場所に困らないコンパクトなサイズ感に仕上げたそうです。
また、朝、昼、晩のシーンを問わず毎日の料理に活躍できるよう、3種類のプレートを付属。深さ5.5cmで鍋や煮込み料理が楽しめる「深なべ」、3層構造で焼き物や簡単な煮込み料理が楽しめる「平面プレート」、区切り線付きで直径40mmのたこ焼きが24個焼ける「たこ焼きプレート」を用意し。 さらに、素材本来のうまみを引き出す「無水調理」に対応。ほどよく重たいアルミダイキャストのふたがウォーターシールを形成し、プレート内の気密性を高めながら、ふた裏面のリブ構造が食材から出た水分をプレート全体にしずくとして効率よく還元することで、少ない水分で調理することが可能。食材本来のうまみと栄養がぎゅっと凝縮される。
このほか、火力調整の範囲は、WARM、LOW、MED、HI。消費電力は1200W。深なべ使用時の本体サイズは35.5(幅)×17.5(高さ)×26(奥行)cm。重量は約6kg(3枚重ね時)。ボディカラーはブラック。
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デザインがかっこいいSTAN.シリーズの「EVERINO」も同日発売予定です。
*REVOLVER dino network 投稿 | 編集