フレンチ、イタリアン、中華にエスニック……あらゆる食ジャンルに精通していても、日本人のベースにあるのは、やっぱり和食。
心の底からしみじみ感動させられる、削りたての鰹節で引く「出汁」にこだわったお店を訪れました。
御苑茶屋ZUZU
新宿御苑の目の前大木戸門前に店を構える、料理も内観も写真映え抜群の「御苑茶屋ZUZU」。
和を基調とした【 令和の茶屋 】のような雰囲気の中でお食事がいただけます。
おすすめのアラカルトをいただきます。
豊洲・十一屋特選・漬物の盛り合わせ
【オレンジワイン】ルバイヤート 甲州醸し 2020
京風・出汁巻き卵のしらす餡掛け~釜飯の炊き出汁使用~
真鯛とアサリの昆布出汁アクアパッツァ
桜小餅
一見洋食風に見えますが、ベースは出汁を利かせており和食感を出してくれるメニューです。流行のオレンジワインに合います。果皮から抽出されたオレンジがかったピンク色の色調、甲州種の特徴を存分に引き出した豊かな五味や心地よい渋みなど新鮮な驚きを感じ大変おいしかったです。
ホロ苦い食材とも相性がよく、和食のお料理にもぴったりでした。
出汁に使うのは築地の老舗「和田久」の特選出汁。
その鰹節で丁寧に引いた「出汁」は、とことん澄み切った味わいで、香りの余韻にまで心酔します。
タンパク質の収縮が起こらない温度帯で低温調理された鯛も柔らかくふんわりしています。
アクアパッツアにはタイやあさり、トマトや絹さやを使用していますが、どれも主役級に美味しく、栄養価が高い材料ばかり。その中でも、あさりはアクアパッツアの味の決め手になくてはならない食材です。その理由として、あさりには「コハク酸」という旨味成分であるアミノ酸が含まれ。このコハク酸が、タイやトマトが持つ他の種類の旨味成分と合わさることで、より旨味を強調しグンと美味しいアクアパッツアに仕立ててくれるのです。また、あさりの魅力は旨味成分だけではありません。あさりには鉄分とビタミンB12が豊富に含まれており、これら二つの栄養素は血液を正常に作り出し貧血の予防・改善を担う栄養素です。鉄分はビタミンCと一緒に摂取すると吸収率がUPします。トマトや添えられたゆずにはビタミンCが多いので理想的な組み合わせです。
お出汁の香りに、心身ともにほぐされた素敵なお店でした。
御苑茶屋ZUZU 新宿御苑前店
050-5589-2421
東京都新宿区新宿1-1-1 ワコー御苑ビル 102