テレビでもよく放送されているキックボクシングの試合。 試合のために数々の努力を重ねてきた選手たちの熱い戦いを、間近で観たいと思ったことはありませんか? 今回は、キックボクシングを会場で観る際の観戦マナーと見どころをご紹介します。
入場券は当日、会場の入場券売場で購入することができます。当日購入の場合、人気の試合が予定されていると欲しい座席のチケットが売り切れていることがあり、立ち見になってしまうケースもあります。もし「絶対ここで観たい!」という希望があるなら、事前にインターネットなどで前売り券を購入しておきましょう。
また、知り合いが試合に出る場合は、選手本人からチケットを購入してあげると良いでしょう。そのお金が彼のファイトマネーになるだけでなく、誰が応援に来てくれるかがわかって励みになるからです。
多くの試合が開催される後楽園ホールが禁止している持ち物と行為を見ていきましょう。
まず持ち物ですが、危険物を持ち込んではいけないのはもちろんのこと、大きすぎる応援道具も持ち込めません。障がい者補助犬以外の動物(ペット)も連れ込み禁止です。そして座席が狭いため、自分の席におさまらないような手荷物も持ち込んではいけません。ベビーカーを利用している人は、会場に入る際に事務所に預けましょう。また、リングサイドの席の場合は、選手の汗や血が飛んでくることがありますので、汚れたら困るような服装では行かない方がよいでしょう。
逆に、持って行くと便利なものとしては、折りたたみ式の双眼鏡やタオルなどがあります。売店がない会場の場合は、必要に応じて飲み物や食べ物も持って行くとよいでしょう。試合は午後6時から10時くらいまでありますし、その間飲まず食わずで過ごすのは大変です。
禁止されている行為としては、立入禁止場所への立入、指定場所以外での観戦、リングや客席への物の投げ入れ、風船やジェット風船、鳴り物の使用、許可のない撮影行為、試合中のフラッシュ撮影などがあります。リングや客席に物を投げることは、選手からも観客からも嫌われる行為です。
2023年10月21日(土)東京・後楽園ホール『Krush.154』では、Krushフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rとして、王者・森坂陸(エスジム)が篠塚辰樹(MASTER BRIDGE SOUND)の挑戦を受けて初防衛戦に臨みます。
森坂選手は2017年からK-1 JAPANGROUPに参戦し、ムエタイ仕込みの蹴り技とバックハンドブローなどの回転技を駆使するトリッキーなファイトスタイル。篠塚選手はボクシングでアマチュア時代にインターハイベスト8の戦績を残し、プロ転向後はA級ボクサーとして、後にキックボクシングに転向された選手です。
そして、今大会より「[第6代Krush女子フライ級王座決定トーナメント」が開幕。壽美選手が引退のため返上した王座を4選手が争います。今大会では準決勝が行われ、真優選手(月心会チーム侍)と池内紀子選手(POWER OF DREAM)が対戦。
真優選手はK-1甲子園でワンマッチをするなどK-1のアマチュア部門を経験し、K-1 JAPAN GROUPのリングで実績を重ねてきた選手。池内選手は2021年3月にKrushでプロデビューすると、POD仕込みのボクシングテクニックで5連勝、のりにのっている選手です。
準決勝もう1試合は、鈴木万李弥選手(クロスポイント吉祥寺)vs.麻央選手(K-1ジム心斎橋チームレパード)。鈴木選手は空手のバックボーンを持ち、2016年にキックボクシングでプロデビュー。MMAでは2勝3敗の二刀流ファイターとして活躍しています。両者ともに蹴りを多用するファイトスタイルでパワーもあり、蹴り合いが予想され、どちらが主導権を握るかが勝負のカギとなりそうです。
試合の合間に登場されるサプライズゲストも楽しみの一つです。
2023年10月21日(土)東京・後楽園ホール『Krush.154』のリングでは、皇治(TEAM ONE)選手が登壇されました。12月9日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 ReBIRTH 2』のPR大使で、得意のマイクパフォーマンスで楽しく場内を盛り上げていらっしゃいました。
選手と観客が一体となれるボクシング観戦は、1日でさまざまなレベル、タイプの選手の試合を観ることができます。 会場で配られるプログラムに目を通しておくと各選手の特徴もわかりますので、ぜひチェックしてみてください。
『Krush.154』
2023年10月21日(土)東京・後楽園ホール
https://www.k-1.co.jp/krush