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博多駅から少し歩いた先、ビルの地下にひっそりと構える「炭焼き屋 ほむら」。看板の灯りに誘われて階段を下りると、そこには炭火の香りが漂う、落ち着いた大人の空間が広がっていました。肩ひじ張らずに過ごせるのに、料理はしっかり本格派。そんな絶妙な距離感が心地よい一軒です。

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この日のお通しは、ゆず大根となすのおひたし。最初のひと皿から、やさしい味わいで胃を静かに整えてくれるのがうれしいところです。派手さではなく、きちんとおいしい。そんな誠実さが最初の一口から伝わってきました。

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まず印象に残ったのが、ごまかんぱち。華やかな器に美しく盛り付けられ、しっとりとした身に胡麻だれのコクが寄り添います。ねぎや海苔の香り、そしてわさびの清涼感が重なり、口の中でほどよい一体感を生み出していました。九州らしい一品でありながら、重たくなりすぎず、最初の一皿としてとても優秀です。

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炭焼きの魅力を存分に感じられたのは、とろ鯖明太子。脂ののった鯖に香ばしい焼き目が入り、その上にたっぷりとのせられた明太子の存在感がなんとも贅沢です。炭火で焼かれた鯖の旨みと、明太子の塩気がしっかりと重なり、ごはんにもお酒にも合う味わいでした。大根おろしとレモンを添えることで後味は意外なほど軽やかで、最後まで飽きずに楽しめます。

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徳島県産の肉厚しいたけも印象的でした。見た目からして立派で、ひと口頬張ると中には旨みをたっぷり含んだ水分が閉じ込められています。噛むほどに香りが立ち、炭火というシンプルな調理法だからこそ素材の良さが際立っていました。こうした野菜の一皿がきちんとおいしいお店は、やはり信頼できます。

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さらに、焼き場の炭火でじっくり火が入る様子を眺める時間も、この店ならではの楽しみです。食材が炭の熱をまといながら、ゆっくりと香ばしさを深めていく光景には、不思議と食欲をかき立てられます。料理を待つ時間までもごちそうに変えてくれるのは、炭焼き屋ならではの醍醐味です。

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締めには味噌焼きおにぎりを注文。こんがりと焼かれた表面の香ばしさと、味噌の甘辛さが実に絶妙で、どこか懐かしさを感じる味わいでした。シンプルながら満足感が高く、最後の一皿としてとても秀逸です。炭火の香りをまとったおにぎりは、食事の余韻をきれいにまとめてくれました。

派手に見せるのではなく、素材の持ち味を炭火で丁寧に引き出していく。そんな料理の積み重ねが、この店の魅力なのだと思います。博多駅近くで、しっぽりとおいしい炭焼きを楽しみたい夜に覚えておきたい一軒でした。気取らず、それでいて満足度は高い。大人の普段使いにちょうどいいお店です、炭焼き屋 ほむら。

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炭焼き屋 ほむら
福岡県福岡市博多区博多駅東2-9-6 ソリューションビル B1F
050-5596-8516

*REVOLVER dino network 投稿 | 編集